メタボリックシンドロームの診断基準と腹囲の測定方法

▲内臓脂肪の蓄積 内臓脂肪の蓄積をチェックします。肥満の判定によく用いられるBMI(体格指数)ではなく、腹囲で判定します。 ・腹囲(へそ周り) ♂男性 85cm以上 ♀女性 90cm以上 これらの数値は男女ともに、腹部CT検査の内臓脂肪面積が100cm2以上に相当すると考えられる値です。 腹囲の正しい測り方は、腹囲はズボンやスカートなどのウエストの位置ではなく、おへその高さで衣服を着けない状態で測ります。 ①立った姿勢で ②息を吐いて ③へその高さに巻尺を水平に巻いて測定します。 へその位置が下に移動してる場合は肋骨の下縁と前上腸骨棘の中点の高さで測ります。 内臓脂肪の蓄積に加えて、下記の2つ以上の項目があてはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。 ▲脂質異常 ・中性脂肪 150mg/dL以上 ・HDLコレステロール 40mg/dL未満 のいずれかまたは両方 メタボリックシンドロームでは、過剰な中性脂肪の増加とHDLコレステロールの減少が問題となります。 ▲高血圧 ・最高(収縮期)血圧 130mmHg以上 ・最低(拡張期)血圧 85mmHg以上のいずれかまたは両方 高血圧症と診断される「最高(収縮期)血圧140mmHg以上/最低(拡張期)血圧90mmHg以上」より低めの数値がメタボリックシンドロームの診断基準となっています。 ▲高血糖 ・空腹時血糖値 110mg/dL以上 糖尿病と診断される「空腹時血糖値126mg/dL以上」より低めの数値で、「境界型」に分類される糖尿病の一歩手前がメタボリックシンドロームの診断基準となっています。